ピアノの鍵盤、心臓部といわれるアクションやハンマーは木、皮、フェルトといった天然の材料を使って作られています。
この組み合わせによりピアノならではのタッチや音色を得られますが、
一方で温度や湿度の影響やご使用による消耗、害虫による被害など、さまざまな理由で修理が必要となる場合があります。
修理は、実際にピアノを見てみないことには、どこに不具合が起こっているのかがわかりません。
鍵盤が上がらない、鍵盤をたたくとカタカタ音がする、一度発音した後、音が鳴らない、
ペダルがきかない、残響音が止まらない鍵盤が割れている、変色している、弦が切れている…etc
万が一、修理が必要な場合はお客様にご説明、ご了承を得たうえで、作業をさせていただきます。
その際は無料でお見積もりをさせていただきます。
過度な修理や請求はいたしませんので、ご安心ください。
30年から40年前のピアノに多い例ですが、バットフレンジコードと呼ばれるコード(紐)が切れています。
茶色のコードですが、触るとホロッと取れてしまうくらいもろくなっています↓
このコードを全88鍵分取り替えます。
そうすると、このような感じになります↓
このコードをかえる時にハンマーとよばれる弦を打つフェルトの部分の表面を削ります。
ハンマーは弦に当たるので、溝ができています↓
削るとこのように溝がなくなりきれいになります。
音もこもった音から澄んだきれいな音に変わりますよ。
このような感じです。ハンマーの間の感覚を揃えて↓
ピアノの中(アクション)にはたくさんの部品がビスで付けられているのであらゆる箇所のビスを締め上げます↓
ハンマーを元どおりにつけて動きを確かめます。
違う方向に動くものは紙を挟んでその動きを訂正します↓
ハンマーのねじれをなおして向きを揃えます。
お客様のピアノの本体にアクションが戻ったら、ハンマーが同時に3本の弦を叩いているか確かめて調整します。
これで一連の作業は終わりです。
バットフレンジコード交換 | 17,600円(税込) |
ハンマーファイリング | 11,000円(税込) |